群青の月
「風呂でも入るか?」


隣に立った冬夜は、あたしの顔を覗き込んだ。


無視を決め込んだあたしが何も答えないでいると、彼が眉を寄せながら微笑んだ。


「いい加減に何か言ってくれないと、さすがに切ないんだけど……」


ため息混じりに言った冬夜が、冗談めかしたように笑う。


「……着替えとかないし」


仕方なくぶっきらぼうに返すと、彼は嬉しそうに目を細めて笑った。


「お前が嫌じゃなかったら、俺の服貸すよ?でもさすがに下着はないから、そこのコンビニで買える物で我慢してくれ。な?」


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