群青の月
テーブルには、吸い殻で山盛りになった灰皿を置いたままで…


「そりゃなくなるっつーの……」


あまりにもタバコを吸い過ぎていた自分に、呆れ混じりのため息が漏れた。


それでもタバコが無い事に我慢が出来ない俺は、迷う事無くコンビニに行く事を決める。


その為に、ベッドルームで長袖のTシャツとカーゴパンツに着替えた。


それから、パーカーを羽織って必要な物だけを手にした後、玄関に向かった。


外に出て仰いだ空は、もう深い藍色に染まっていたけど…


穏やかな風のお陰で、肌寒さは感じなかった――…。


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