群青の月
当たり前のように、あたしに居場所を与えてくれる冬夜。


そんな彼と一緒にいる事で、心のどこかで安堵感を覚え始めた。


緩やかに流れる平穏な時間は、いつの間にかあたしの心を落ち着かせるようになっていた。


ホッと出来ると認めざるを得ない程、穏やかな空気。


そんな空気を味わっている時は、無意識のうちにそれを与えてくれる冬夜に心を許していて、抱えているものの全てを吐き出してしまいそうになる。


だけど…


これ以上、冬夜と近付くのが恐い。


その理由が何なのかは、あたしにはわからないけど…。


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