群青の月
焼き直した食パンと、落ちた殻のせいでスクランブルエッグになった卵。


そして、いつものアイスコーヒー。


時間が掛かった割に不格好な朝食は、ぎこちない雰囲気の俺達にどこか似ている気がした。


沈黙を貫きながら食べるスクランブルエッグは、やけに塩辛くて顔をしかめてしまう。


せっかく焼き直した食パンも、残念ながら所々焦げていた。


だけど…


柚葉は、それらを黙々と食べている。


その姿を見た時、俺はどんなに不格好な自分を曝け出したとしても、彼女を守り続けていきたいと思ったんだ――…。


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