群青の月
冬夜はあたしの過去を知った上で、あたしの事を受け入れてくれた。


恋人になっても、何をすればいいのかなんてわからないけど…


冬夜があたしの事を大切にしてくれているのは、よくわかっているつもり…。


だけど…


だからこそ、冬夜があたしを抱いてくれないのは、あたしが体を売っていたからなんだって思ってしまうんだ…。


もし、あたしがどこにでもいるような普通の女だったら、彼はもうあたしを抱いてくれていたんだろうか…。


そんな事を考えると益々胸が苦しくなって、それを堪えるように唇を強く噛み締めた。


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