群青の月
翌日は朝早くに起きて、予定通り車であの河川敷に向かった。


柚葉はまだ眠いのか、助手席に身を沈めながら何度も欠伸を噛み殺している。


「眠いなら寝ててもいいぞ?着いたら、ちゃんと起こしてやるから」


「別に大丈夫」


答えた傍から欠伸をする柚葉に苦笑しながら、コンビニで買ったコーヒーに手を伸ばした。


「ねぇ、どれくらいで着くの?」


「ん?まぁこの時間だから混んでないし、20分くらいかな」


「そんなに近いんだ」


意外そうにポツリと呟いた柚葉が、朝陽が昇り始めた空に視線を遣った。


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