群青の月
畑野の事で自分を責めている柚葉が、あまりにも痛々しくて堪らなかった。


だから、バスルームで彼女を一度抱いたにも拘わらず、ベッドでもまた抱いてしまった。


口数が少ない柚葉も、肌を重ねている間は安心出来るのか、いつもよりも強く求めて来て…


それがまた、彼女の心の痛みをより一層強調している気がした。


「ごめん……」


ベッドの中で柚葉をそっと抱き寄せると、小さく呟かれた言葉。


「あたしが……こんなだから……」


続けて噛み締めるように零された彼女の声は、酷く震えていた。


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