群青の月
実家に帰って来たのは、数日前の大晦日――。


仕事の事を打ち明けていなかった事が、やっぱりすごく後ろめたくて…


クリスマスに掛かって来た母親からの電話では、帰省を躊躇していた。


だけど、帰省出来なかった夏の事も考えるとさすがに悪い気がして、結局は帰って来る事にした。


そして案の定、話を切り出すキッカケを掴めなくて…


父親と酒を酌み交わしていた時、酔いに任せてやっとの事で仕事の話をした。


意外にも両親の態度はあっけらかんとしていて、どんな反応が返って来るのかと緊張していた俺は拍子抜けした。


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