群青の月
そういえば、冬夜は吉岡さんからあたしの居場所を聞いたみたい。


再会した時に彼からその経緯を聞いて、あまりにも偶然の出来事にすごく驚いた。


そしてもちろん、吉岡さんには感謝せずにはいられなかった。


ただ、また心配を掛けてしまったに違いないと思うと、すごく申し訳なくて…


母の事が落ち着いた3月中旬、報告も兼ねて吉岡さんに電話を掛けた。


案の定、吉岡さんはすごく喜んでくれた。


今では、あたし達は予定を合わせてはカフェやファミレスで会うようになって、俗に言う“茶飲み友達”になっている――。


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