群青の月
未来を、ほんの少しだけ想像してみた。


今日みたいにどこまでも澄んだ青空と、心地好い光を降り注ぐ太陽。


冬夜とあたしに似た子ども達と、その子達を見守る冬夜とあたし。


そして、今よりも大きくなったトーフ。


時々は喧嘩をするかもしれないけど、温かくて賑やかな家族。


それは、過去の自分(アタシ)には無かった、幸せの形。


自分が母親になるなんて、あたしにはやっぱり実感が湧かないけど…


優しさと温もりに溢れたそんな未来なら、きっとたくさんの幸せに包まれている気がした。


だから…


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