あなたと私
あなたと私

7月1日。
三日続いた大雨が止み、嘘みたいにカラッとした空。
うん、いい天気だ。

私は夢子。
性格は明るいし、これでもクラスのムードメーカー的存在。
花の女子高生ね。


高校の制服は可愛いし気に入ってる。
もちろん膝上までスカートを短くしてる。
そっちの方が可愛いでしょ?

学校に行く支度が一通りできたら、二階の自分の部屋から一階に朝食を食べに下りた。

朝食のパンの匂いがする。
リビングのドアを開けた。



「ママ、おはよう!」



私がいつものように挨拶すると、ママは少し驚いた顔をした。

ん?



「どうしたの?」

「いや、大きい声だったし……」

「なんだ、そういうことね〜」

「どうしたの?大丈夫?」

「何が?」

「いや、元気ならいいんだけど……学校行くの?」

「うん……何?私今日変?」

「へ、変じゃないわよ!?ママはユメが元気ならいいの!」



慌てて否定するママ。
変なのー。
私は違和感を感じながら家を出た。





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