13回目の好き

約束



ガチャッ


「三浦先生ッ!」


そう言って勢いよく開けると、いつもの椅子に腰掛けて、驚いた顔をして私を見る。


キュウっと締め付けられる心。やっぱり大好きだ。こんなにも…!

今感じてるこの想いが本物でしょう?



三浦先生:「…驚きました。…今日はもう来ないと…。あ、いや…。それより、そんなに息を切らしてどうしましたか?」


私ったら、…つい…。


凄く凄く単純なことなのに、何で気付けなかったんだろう。


こんなにも好きってことに。


何だか、凄く凄く嬉しくなってきた。



「三浦先生!…大っ好き!」



あれ?これじゃあ、変化球じゃなくてまた直球?(笑)



ま、いいや!何でも!



三浦先生:「…また君は…そんなことを…。」



フウッと息をつき、コーヒーを飲む三浦先生。


きっつ〜い言葉が返ってくると思ってたけど…




三浦先生、ちょっと照れてる?(笑)



「私もコーヒー下さい!」


三浦先生:「…君は何しに来たんだ?」


「三浦先生、寂しがってるかなって思って会いにきただけです。」


三浦先生:「…。」





こういう困らせ方もありかな?笑


< 120 / 266 >

この作品をシェア

pagetop