13回目の好き



新山さん:「てかバカじゃない?」

野中さん:「あははは!言〜いすぎぃ〜!」

そう笑う2人に、背の高い羽鳥さんがドンッと私の肩を突く。

羽鳥さん:「…被害者ぶんなよ?そういうの1番うざいから。私らの言いたいこと分かる?」


何だろう…

声が出ないや…

屈辱的…。


こんなに腹が立つのに…



新山さん:「だから、化学なんてあんたに必要ないでしょ?」

野中さん:「放課後とかぁ三浦先生に会うのやめてくれる〜?なーんか、ムカつくんだもん。」

羽鳥さん:「もう教室行こ。ま、次はボコるから(笑)」

野中さん:「きゃー!羽鳥、こわぁーい(笑)」

そう笑いながら、3人は上へ上がって行った。


私はただ、立ち尽くしてた。


ボー然。


羽鳥さんのあの目は、ボコボコにしたことある目!


てか……



想像以上に私…キツイかも…。




三浦先生…




会いたいよ…。





本石君:「お!杉野、おはよ!どうしたんだ?ボーッとして?」



私は、思わず振り返って本石君を叩いた。


「っ!!本石のバカ!遅いよ!!」

溢れ出す、悔し涙を押さえ込みながら私は屋上へと走り出した。



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