13回目の好き




ガチャッ



牧野:「高木先生!こんな所に!」



そう言っていきなり入ってきた牧野。


杉野の友達でいつもヤヨッチャン?とか何とか言って話していたっけ。



高木先生:「ん!牧野、どうしたんだ?」


牧野:「あの、みっこが、その…、ひとりで闘うって言ってたんだけどやっぱ心配で私…。」


高木先生:「牧野、少し落ち着いて。ゆっくり話してくれ、…杉野がどうした?」


牧野:「夏休み終わってから、1組の新山さん達に目付けられたみたいで…。…あ、もしかして高木先生って、みっこの噂知ってます?」


杉野の噂?


高木先生は何も聞いていないって言っていたが…。


高木先生:「ああ、知ってる。…噂のことは今は…。」


牧野:「あ、三浦先生…。すいません…。」


そう俺を見て謝る牧野に俺は何が何だか分かっていない。



そんな自分があまりにも情けなくて悔しかった。



杉野に何かあったとは思っていながら…


きっとひょっこりいつものあの笑顔でここへ現れるだろうって



心のどこかで…


俺は、…何しているんだろう。



高木先生:「そうか、分かった。」





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