13回目の好き

好きだ





三浦 一樹先生Side




高木先生に飲まされて何時間くらい経っただろうか。


俺はいつの間にかソファーの上に眠ってしまったようだ。



まだ、眠い。


重たい目を少し開けて、チラッと、すっかり眠ってしまった高木先生が机の下に映る。


酒は割りと強い方だが、…今日は飲み過ぎた。



体がだるくて動かない。


俺も、もう少し寝よう。




そう思い目を閉じたとき、吉崎の声が耳に届く。


吉崎:「恭先生も、三浦先生も寝ちゃったね。」


杉野:「はい…。私もちょっと眠いです。」

と杉野の眠そうな声が聞こえる。

吉崎:「私、お風呂入ってくるから、先に私の部屋で寝てて良いからね。」


杉野:「…はい、ありがとうございます…。」


そんな2人の会話の後、パタン、とリビングから廊下へ繋がるドアの閉まる音が聞こえる。



吉崎が風呂場へ行ったんだ。


杉野も、もう部屋に行って寝るだろう。




そう思い、眠ろうとした時




杉野:「ふぅ〜…。」



不意に俺のすぐ近くで杉野のため息が聞こえ、思わずドキッとして眠気が消える。



杉野:「…三浦先生…。」









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