13回目の好き

先生が好き






「…すいません。」


やっと声に出す。


止まらない涙を拭いながら自分の情けなさに嫌気がさす。


三浦先生:「うん。」


「吉崎先生に…酷いこと…言って、しまいました。」


三浦先生:「うん。」


「っ本当、は、あんなこと、言うつもりじゃ、なかったんです。」


三浦先生:「うん。」


「嫌いなのは、自分なのに…。」


「うん。」と三浦先生はそうやって静かに聞いてくれる。


私の一言一言を受け止めるように。


こんなに情けない私を…



何だかちょっと三浦先生、前とちがう。



いつからだろう。



前は、私の気持ちなんて考えてくれなかったのに。



それでも好きだから仕方なくて、ずっと先生を見てきたはずなのに。



追い掛けてきてくれるなんて。

話を聞いて、私の気持ちを聞いてくれてる…。




それだけで、胸がいっぱいになった。



「ごめんなさい…。三浦先生のこと、好きなの諦められなくて、…吉崎先生に取られたくなかったんです…。」




…。



はぁ、こんなこと言ってもまた三浦先生を困らすばかりなのに、本当私って馬鹿を通りすぎてマヌケよ…。




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