13回目の好き

強力な2人組



杉野 巫Side



吉崎先生:「ミッチャン!」


昼休み、右手を上げて廊下から教室の中の私を呼ぶ吉崎先生。


吉崎先生:「これ、高木先生が三浦先生に渡してこいって。ミッチャンよろしくね!」



ニコッと微笑んで手渡されたプリントの束。


そして嬉しそうに吉崎先生は私の元を離れて行った。



え…

「ちょ!ちょっと待ってください!吉崎先生、吉崎先生ー!」



そう叫んだけれど吉崎先生の姿はなく…手元に渡されたプリントが目に映る。




強力な助っ人…ね…。


吉崎先生と高木先生に、私が三浦先生を好きなことを知られてから…2人は三浦先生に何かあれば私に伝えにくる…。

吉崎先生なんて真梨奈先輩と一緒で私のこといつの間にか「ミッチャン」なんて呼んでるし…


ヤヨッチャン:「みっこ!良かったね(笑)」



それを楽しそうに笑うヤヨッチャン。


う、嬉しいけど…


「緊張するんだからね!」



それに、吉崎先生も高木先生も楽しそうに私を見てくるから余計に恥ずかしくって三浦先生に話しかけれない…。



「と、とりあえず…プリント渡して来るね…。」



ヤヨッチャン:「いってらっしゃぁーい♪」



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