イジワル王太子と政略結婚!?
「ウィンクル…何か隠してない?」

『えッ!?なっ、何も…』


すごく羽をばたつかせていて、焦ってるのがバレバレよ…。


私の疑う視線に気付いたのか、観念したように肩を落として飛ぶのをやめた。



『実は……シーナからリリィには言うなって言われてたんだけど…
やっぱり言った方がいいと思うの』

「……何?」


ウィンクルはためらいつつも、顔を上げて私をじっと見た。



『シーナ…あの洞窟に入るって』

「──えっ!?」


うそ……なんで!?

しかも一人で?


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