イジワル王太子と政略結婚!?
「ウィンクル…本当にありがとう。元気でね!」


名残惜しいけど、私は小屋を出て歩き始める。



『二人ならきっと大丈夫よ!無事に帰って結婚式挙げるのよー!!』


後ろからウィンクルが小さな体で目一杯叫んでいる。

私は振り返って大きく手を振った。




たったの三日間だけど、大切な“仲間”が出来た気がした。


きっともう会うことはないんだろうね……

だけど、絶対忘れないよ。


そう想いながら

右手の薬指にはめてくれた、花の指輪にそっと口づけをした──




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