イジワル王太子と政略結婚!?
『…こうしてる場合じゃないな。早く行かないと』
「あ…!そうね」
『プロポーズはいいか。さっき言ったし』
「えぇっ!?ま、まぁそうだけど…」
そうなんだけど…
物足りないと言うか、なんというか……
私がそう思ってるのを見透かしてか、シーナはクスッと笑う。
『しょうがねぇな。何度も言わないからよく聞いとけよ?』
そう言うと、私の頬に手を当てて真剣な眼差しで見つめる。
『…愛してる』
予想もしなかった甘い言葉と、熱いキスで
身体が溶けてしまいそうだった。
シーナがくれるこの甘い甘い飴が
私は大好きなの──