悪魔

不安

花火が終わり、ホテル“AMAKI”に戻る頃には、時計は十一時を回っていた。

少女は、化粧を落とし浴衣から寝間着に着替えると、ベッドの上に寝っころがった。
彼も、寝間着変わりにしている服に着替えると、電気を消して、夜奈が横になっている隣のベッドに横たわった。
少女は欠伸をしながら、布団に潜り込んだ。

「樺羅さん、私が寝てる間に寝込み襲わないでね…?」

少女は眠たそうな声で、ニヤけながら言った。

「それはこっちの台詞だ。」

「なっ…!私はそんな事しないもんっ!」

少女は彼の方を向きながら、ムキになってそう言った。

「ククッ……冗談だ…。おやすみ。」

「もぉー……おやすみなさい。。」

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