歳の差レンアイ、似た者同士。
オレも頑張らないとなぁ…

せめて外科専門医くらいは取っておかないと将来使い物にならないし。

取るつもりではいるけど、なかなか重い腰が上がらずに今に至る。

これを機に、ちゃんと人生計画立てて行動しないといけないかなぁ。

「タコさんにも謝っておいて」

「…はぁ!?」

「ん?付き合ってんじゃないのか?てっきり…」

「付き合ってるよっ!!」

ってか、笑うな!!

面白くてたまらないといった感じで、道重が笑う。

はー…面白くない。

「突き指治ったら、1日くらい完全オフになるように協力してやってもいいよー」

「…マジ!?」

「迷惑かけるし」

「さんきゅー!!」

思わず抱きついた。

これで紗英の言う“ぶらぶらする”が実現できる!

「道重律、大好きだー!」

「キモいからやめろっ!」




それから1週間、身を粉にして働いた。

慣れない消化器外科や産婦人科のオペまでこなす。

この1週間で、外科医としての技術力が大幅アップしたんじゃないかってくらいに。

道重の1日でも早い外科医復帰を願いながら…。




そしてやってくる。

夏休みも終わりに近づく、8月最後の日曜日。
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