水月蝶
入学式が終わって早く家に帰り、真っ先に部屋に入ると、ベットに飛び込んだ。

「あぁーー・・・もう。今日は変なことがおおすぎるぅ!!第一・・・・
あたしは男なんかに興味なんかないのに・・・。ないのに・・・・・。」

はぁーー・・・・・

瑞希はそのまま眠ってしまっていた。

夢の中で私は、またあの裏庭にいた。

少し歩くと・・・・やっぱりあの男の子もいる。

空。あたしにはあの大きくてきれいに澄んだ空より、

あたしのすぐ真下にある、色とりどりの花のほうが・・・

周りを楽しそうに飛ぶ蝶のほうが・・・

この人のイメージには近かった。

――――――――――――――――――
覚えているのはそこまで。

朝と違うのはただ1つ。

その子の名前を知っていたこと。

なんだったんだろう?

まぁいいや。

あの子の事は忘れよう・・・。

ダメだよね。あんな子に人目惚れしたって・・・。

私はそれ以上考えるより、寝ることを考えた・・・。
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