恋しても良いですか?
【19】限界と決意。


「ごめん…ありがとね。

ちょっと寂しくなっちゃっただけなの。


帰ろうか。」
私の言葉に納得したのかは分からないけど、晶は頷いて、私に合わせて歩き出した。



晶は家まで送ってくれるつもりだったみたいだけど、我が儘言って駅までにしてもらった。




実は少し我慢してたけど、歩いてる途中から心臓が痛くて…我慢するのがきつかった。


だから、晶が帰ったのを確認すると、アニに電話をかけた。

アニはすぐに電話に出て用件を聞くと、すぐに迎えに来てそのまま病院に連れていかれた。


行く時に連絡しておいたので、病院に着くと直ぐに先生が診てくれて、今日はこのままお泊まりする事になってしまった。






「アニ、迷惑かけてごめんね。」
「良いから。
お前無理し過ぎなんだよ。


先生、すいません。」
私にそう言った後、アニは先生に謝った。


「いえ…いつでも来てくださって構いませんが、そろそろ本当に李緒さんの心臓は限界だと思います。

ご家族でよく話し合ってください。」
先生はそう言うと、一礼して静かに病室から出て行った。



それから、ちょっとして蓮くんも病院にやって来た。











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