赤い狼 ~連の初めての気持ち~






それから、暫く時間が経って俺の体が動けるようになったから、その辺に脱ぎ散らかされている服を取り敢えず着る事にした。





さすがに、何も着てねぇのはいけねぇと思うし…。






…つぅーか…




「親父。」



「……ん?何だ…?」



「ジロジロ見すぎ。気になって着替えずれぇ。」



「…そうか。」





その時の親父の表情は、嬉しそうな、でも何処か哀しそうな表情をしていた。





そんな親父を見て、俺はまた、泣きそうになった。






< 39 / 55 >

この作品をシェア

pagetop