Nostalgicな祭りのあとで
ズズズズズ!!!
地鳴りが大きくなっていく。

「あいつら上で何を・・」
「だめだ、こっちに向かってる!」
「大樹!!」

突然逆方向に走り出した大樹を陸が追いかけた。
大樹はザッと草むらを飛び出すと桜の前に立ちはだかる。

「ばかっ、お前何して!!」
「桜は、僕が守るんだ!」
「止められる訳ねーだろ!」
「だって、これはじいちゃんの!!」

グッと大樹の腕が取られた。
やまじいと守が息を切らして立っていた。

「・・この馬鹿者がっ!」
「っ!間に合わない!」

ズアアッという音を立てて、山津波が姿を現した。

「早く役所・・消防と救急車を!」
校庭は混乱する人でパニックとなっていた。

「神様、神様!」
泣きながら祈る七菜の耳に、シャン!という音が飛び込んだ。
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