Love Life In School

窓ガラスを割ったのは俺じゃない!!

ガッシャーーン!!!!!

とても嫌な音が俺の鼓膜を揺さぶる。
耐震強度のない俺の鼓膜はズタボロに
なること間違いなしだ。


「こらぁ高橋ぃ!!また割りおったかぁ!!」


「違うっす!こいつがやりました!!」


近くに通りがかっていたいかにも
気がよわそうな奴を指して罪のなすりつけ
を計る。…俺って策士じゃね?


「バカ言うな高橋。先生はなぁこの目で
 ちゃんと見たぞ?お前のその右手が
 このきれいだった窓ガラスを割る瞬間を。
 大切なことだからもう一度言うぞ?
 きれいだった窓ガラスを!!」


俺の作戦は通用しなかったみたいだな。
次の機会があればもっと高度な作戦を
練らなければいけないな、うん。
肝に銘じておこう。


「はぁ、お前は問題起こさなければ優等生
 なんだがな。…なんで問題起こすんだ」


「先生!それは俺に息をするなと言ってる
 ようなもんです!俺、死んじゃいますよ。
 変なこと言う人だな~」


ん?あれ、ちょっと先生のこめかみに
皺が寄っているような?俺の目はいかれて
いるのだろうか?母ちゃん!製品不良だよ!
この目!!



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