俺様×意地悪=理事長子息!?
平凡ライフは終わりを告げた
ガタンゴトン・・・ガタンゴトン・・。


結構揺れるなぁ…。


そんな事を考えながら私は揺れる電車の中で真新しい制服に身を包み、カバンを膝の上で抱えて座っていた。
私の名前はは柊 奈緒(ヒイラギ ナオ)。
新しく清蓮(せいれん)高等学校に通う16歳。


ただいま4月下旬、中途半端な時期の転校は浮くから勘弁してほしい。
今更私の願いが聞き入れてもらえるなんて思ってないけどね。


私の降りる駅がやってきた。
見知らぬ街を歩くのはやはりどこか不安が積もるもの。

それに加え、言いたくないけど私は方向音痴というものだったりする。


でもそれを分かってて対策しない私じゃない。
簡単でしょ?
同じ制服の人についていけばいいんだよ。


そして同じ制服の女の子をロックオン!
私が迷子になんてなるわけないもん!

するとあっというまに清蓮高校。

わー新しい学校だぁ…やっていけるかなぁ?
なんてどこぞの主人公みたいな考えはとうの昔に捨てた。


だってどうせ、またここからいなくなっちゃうんだもん。


だから特に目立たず、普通に、平凡に過ごしたい。
それが私の願いなの。


学校に着くととりあえず職員室に行けばいいと思うんだ。
ってわけでレッツゴー!


もちろん、場所は地図をすでにもらってある。
流石私!

「すいません、転入して来ました、柊奈緒ですが…。」



今回はいったいいつまでここにいることができるのかな?


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