BEST―FRIEND
隠してるのもなんなので俊樹の事を明美に簡単に話した。

そしたら彼女から意外な反応が帰ってきた。

『優はさ…結婚してるから、その人を愛しても結局、旦那を裏切る事は出来ないわけでしょ…だったら、私に彼を紹介してほしいな。
親友の優が大切に思える人なら結婚相手として間違いはないと思うから。』

『え−っ?本気で言ってんの?』

それに、そんな感じで結婚相手選んでいいのー?


確かに俊樹の事を愛しても、旦那と離婚してまで俊樹と一緒になるつもりは私には考えられなかった。


だから、と言って遊びで一緒にいるわけでもなく、私はいちお本気なんだけど。
でも、そんな都合のいい話、世間には認めてもらえないか・・

それに今のままの関係が俊樹を徐々に苦しめて行くだけだって分かってたから明美が言う事も一利あった。

『もし二人が付き合って幸せになるなら、二人の為にもそのほうがいいのかもね…』


『でしょ… さすが優。物分かりが早い。私もさ~独身でいるのが疲れて出来れば早く結婚したいと思って、こっちに帰ってきたから、こんなに早く結婚相手が見つかって超、嬉しいんだけど…優ありがとう』

『お礼言われるのはいいけど、 明美はタイプとかないの? 性格や顔も知らないのに付き合えるなんて、バ‐チャルの世界じゃないんだから、もう少し考えたほうがいいよ』

明美はそんな言葉に耳を貸さず、

『大丈夫…大丈夫。優が好きなタイプなら私は問題ないよ。優はいい男、見つけるの昔から上手いから』

< 27 / 40 >

この作品をシェア

pagetop