ストロベリーチーズケーキアイス・kiss~甘酸っぱい恋の味~

時間を巻き戻せたらどんなにいいだろう…。

あたしは生まれて初めてそう感じた。


けど、時間なんて戻せやしない。


「恵里佳ぁ…あんた…」


真っ青な顔であたしの顔をジッと見つめる。


その瞳は悲しみの色に染まり、唇が小刻みに震えていた。



あぁ…見られた。


そして、知られてしまった。


あたしが先生をどう思っているかを。


お姉ちゃんに知られてしまったんだ…。


「えりか…えりか…いま…」



「ごめん…おねえちゃん…」



あたしはそう言ってお姉ちゃんの横を通り過ぎて先生の部屋を飛び出した。



犯してしまった罪から逃れるように…。



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