ストロベリーチーズケーキアイス・kiss~甘酸っぱい恋の味~

素直な気持ちで

朝の太陽と家路までの道は、あたしの心をより一層落ち着かせてくれた。


とにかく、自分が一番悪いのだから、お姉ちゃんから何を言われても黙ってただ謝ろう。


お姉ちゃんが、簡単に許してくれるなんて思ってない。


もしも、あたしがお姉ちゃんなら、いくら姉妹とはいえ許せないはずだ。


ううん。姉妹だからこそ許せないはずだから。


どんなにきつく酷い事を言われてもガマンしようと心に決めた。


けど、家に近づく度に「どうしよう。逃げたい。できるならどこかに逃げ出したい」と思ってしまう自分もいた。


ダメ。もう逃げないって決めたじゃない。

しっかりしろ!あたし。

そう自分に言い聞かせて、深呼吸して、ゆっくりと自分の家のドアを開けた。


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