空の色
あたしが椅子に座ろうとした瞬間にすばやく椅子を引いたらしい。
愛美の方をちらっとしか見なかったあたしは愛美が椅子を引いたことにも気付かず、そのまま床に尻餅をついた。
はずかしい。
クスクスと笑う声が聞こえる。
やっぱり美人はすることが酷い。
恥ずかしさで頭が挙げられないあたしは悔しさで唇を噛んだ。
「そんなに噛んだら傷になるよ」
そう言って手を差し出して来たのは、愛美だった。
今流行りのツンデレか、このやろー。
ずきゅん、とやられた。
いとも簡単に。