空の色


「俺は青空が嫉妬してくれてすげー嬉しい」


だって


「それだけ俺のことが好きってことだろ?」


やっぱり彼には勝てない


「そういうことにしとく」


でも負けっぱなしも悔しいので素直には認めてあげない


「それよりさ…」


なにかもごもごと言い出す空良


「青空はさ、俺に、その、」


その歯切れの悪さから何が言いたいのか察しがついた


言葉で答えるよりも、私は態度で示す方が得意だ


何も言わずに自分のカバンの中に朝から入れておいた箱を取り出す


「はい、ハッピーバレンタイン」


「……」


喜んでくれるのかと思っていたのに黙り込んでしまった空良を目の前に不安になる


あれ、これじゃないの?


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