空の色


相変わらず唇は繋がったままだけど、さっきまでみたいな切羽詰まった感じはない


最後にチュッと唇が触れたかと思うと、ギュッと抱きしめられた


「はる…かわいすぎ」


そう言ったかと思ったらさらにギュッときつく抱きしめられた


「ごめん、理性飛びそうになった」

「いや、若干飛んでたでしょ」

「はい、すみません。でも青空が可愛すぎるのがいけないと思います」

「私のせいじゃないでしょ!」

「あれをするのは、俺にだけにしてね」

「あんなの恥ずかしくて空良にしかできないよ」


あのシャツをくいっと引っ張るのは効果抜群ということは今回でよーっくわかった


「またあれやって」


ギュッと抱きしめられながら空良の顔が近づいてきたかと思ったら横にそれた


「俺の部屋で」


空良の生暖かい息が耳にかかる


自分の耳を咄嗟に手で抑えたくなったけど、空良に抱きしめられているからそれができない


真っ赤になる自分の顔を見て空良は満足そうに微笑んだ


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