王様の、言うとおり


でも、家では。


『……ねぇ。』



「……。」



『ねぇってば。』



「何。」

『明日提出の課題、見せろ。』



「……“見せて”じゃなくて?」



『見せろ。』




頼み方も知らない男に成長してしまいました。


……この時の煌さん。




周りと同じが嫌だ、と訳の分からない事を言い出して、金色の髪にしてまして。


かなり怖くなってあまり強く言えなくなってしまい、私は敬語を使うようになってしまいました。



『あ、見せるつもり無い?』

私の部屋の窓に手を掛け、向こうから身を乗り出してくる煌。

「じ……自分でやったら良いじゃない……ですか。」

そうだ。自分でやれ!





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