王様の、言うとおり
やっぱり、苦労して手に入れた時の喜びは大きいです。
階段だって、全く苦じゃなく。
袋を振り回しながら教室へ入ると、しーん、と誰もいなくて。
クーラーも電源が落とされているけれど、まだ冷たさが残っていてひんやりしました。
――早く帰って渡そう。
もう帰る準備は出来ていて置いてあったバックを手に取れば。
目に入った隣の机にも、私と同じようにかけられてあるバック。
あれ?
まだ……校内にいる?
キングは、部活に入っていません。
委員会にも入ってない。
って事は……。
思いついた場所は、一つ。
自分のバックと、袋。
そして、お節介かもしれないし、入れ違えば不機嫌にさせてしまうかもしれないけれどキングのバックを持って。