王様の、言うとおり


だけど縁が無いのか、中学の時にはそんな人と巡り合えなかった。
けれど!



高校ではきっと会えるはず!


高校では!


そんな淡い期待を持ちながら必死に内申と自分の学力と一年間格闘して高校に進学した私には、




神様が唯一与えてくれたベタな設定がある。




普通なら喜ぶはずだけど、それは全くもって嬉しくない。

あ、言いすぎました。




たまーに良かったとは思いますが、恨む事の方が頻度が高いです。



その、与えてくれたものとは

“幼なじみ”の存在。

生まれ年が一緒。


家がお隣、ついでにお部屋もお隣。





すごく有難い設定なのですが、

問題は、その幼なじみ。


超我儘で、自分勝手。




性格にちょっと(いや、かなり)問題アリ。



鬼畜な悪魔。



――これは、普通で平凡でちょっと夢見る私が、超自分勝手な幼なじみにふりまわされて


苦労する日々を綴ったお話――






  王様の、言うとおり    






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