王様の、言うとおり
このままいて、片付けを手伝ってあげたいけれど……。
キングは、完全に拒絶してます。
近寄るな、帰れと無言ですが私に言っています。
今は……そっとしておいた方がいいのかもしれない。
『手当てだけは……ちゃんとして下さい。勝手にお邪魔してすみませんでした……玄関、鍵、お願いします。』
既に私を見ていないキングに伝えます。
けれどキングは、もう私がいないかのように黙々と片付けをしていて。
私は、家を後にするしかありませんでした。
……せっかく最近キングに対して“怖い”と言う気持ちが薄れてきていたのに。
再び思い返される。
中学の時に、急にキングが怖くなってしまって、どうやって接したらいいのか、どうしたらいいのか分からなくなったこと。