王様の、言うとおり
まだ目の奥がチカチカして、気持ち悪いのが治まらず。
下を向いて治るのを待ちます。
亮平くんは何も言わず支えてくれたまま。
「……煌だと思った?」
『!っー。』
こっそり囁かれた声に、弾かれたように顔を上げました。
わぁ、またクラクラする……。
そんな私を見てケラケラ笑う亮平くん。
笑い事じゃないのに。
「……菜月?」
前を歩いていた奈留ちゃんもやっと気付いたらしく、こちらへと走ってきました。
「どうしたの!?」
目を瞑って不快感から抜け出そうとする私を覗き込みます。
「立ち眩み、かな。休ませてた方が良いと思うから。菜月ちゃんは俺とテントでお留守番ね。」
良いよね、と掴まれた腕を軽く振られて私は首を縦に数回振る。