王様の、言うとおり



「……それならここじゃなくて男子の階を見回った方が良いんじゃないですか?盛り上がってたし、何かしでかすかも。」


「本当か?」


「ええ。」



「……消灯時間までは良いが、ぶらぶら出回るなよ。」



男子の階へ行くことにしたらしい先生は、俺にそういって背中を向けた。

蹴りたい気持ちになる。



と、思い出したかのように振り返ってきた。

何。



「お前は戻らないのか?」


「ここ、静かなんで……それに、まだ風呂に入ってる友達待ってるんです。」



わざとそう言って大浴場の方を見れば


慌てて隠れた二人が見えた。




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