王様の、言うとおり

にじゅう。王様と花火




【にじゅう。王様と花火】




所々、蝋を使って地面に張り付いている大きな蝋燭の一つに近付き貰った花火をラッピングから取り出そうとします。




他の人が持つバチバチと手持ち花火が次から次へと点火し、地面へ。



独特の火薬の匂いに、夏っぽいなーと感じます。

「菜月、それ開けなくて良いよ。こっちから使お。」




『いーの?』



奈留ちゃんの手にある花火。



「一人でこんなには疲れる。」

はい、と渡される持ち手が虹色の花火と銀の花火。

「先に始めたから少し減っちゃったけど。」



それでもまだまだ残っている花火を見つめながら奈留ちゃんは小さな溜息。

二つ同時に……なんて事はせず、一つ一つ消化していく私達は、全部使いきるまで後何回繰り返さなきゃいけないのかな。



きっと奈留ちゃんもそれを考えて溜息を漏らしたんだと思う。

「やろっか。」



奈留ちゃんの言葉に蝋燭に近付き花火の先端をゆらゆらと燃える火に近付けます。




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