王様の、言うとおり
「……30ページ。」
課題はこのワークで終わる。作文はあと一つ残っていますけど。
集中できてないからか、書いても書いても、終わりが見えない。
『あっそう。2時迄に終わらせてね。』
「はっ!?」
おもいっきり体ごと振り返れば、当たり前かのような顔で私を見る。
いきなりなんてことを言い始めるの。
「多分、や、絶対無理!」
『なんで。』
「なんでと言われても……。」
『答え写してるんなら終わるだろ。』