王様の、言うとおり


まぁ……嬉しいですけど。


『今日くらいは、ね。』




こんなことする人が本当にいるか分からないけど。


嫌そうに付け加えられた言葉を聞いて、キングが頑張ったのが分かります。ベタが嫌いみたいですし。




思わず笑みが零れると、呆れたように吐き出された溜息。

そして。



キュッと絡めた指に力が入れられました。



『で、どーなの?断る理由なんて、ないよね?』




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