夏コイ★1ヶ月の特別な時間

再会




神野島に行ってから3年の月日が流れた。


爽太くんとはとりあえず付き合っている状態が続いているとはいえ、会えないのが現実。



電話はする機会があっても、会えずに高校も卒業してしまった。





時々美希ちゃんから近況を伝える手紙と写真が送られてくるけど、やっぱり直接会いたい。




「すいません、友達の結婚式で見繕って欲しいんですけど。」


「はい、どんな感じにしますか?」





病気も今ではほとんど症状が出ず、普通の生活を送るあたしは花屋に就職した。



「店員さんは彼氏とかいるんですか?」


同い年くらいの女の人は、お店のお得意さんだった。



「いますよ~、遠距離ですけどね。」


「えー!!すごーいっ。
遠距離じゃなかなか会えないじゃないですか?」


「でも……会いに行くって彼がいってくれたんで。」


「へぇ。うらやましいなぁ」




どこか美希ちゃんを思い出させるお得意さん



「はい、できましたよ。」


「わぁっ、かっわいーっ!!
ありがとうございます!!」



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