夏コイ★1ヶ月の特別な時間
「あ、やっと来た!!」
美希ちゃんの声が聞こえて、あたしたち2人は輪のなかに入った。
「あれ?先に食べててよかったのに。」
「主役差し置いて、んなことできるわけないじゃん。」
クスッ、と優しく笑う祐一くんはウーロン茶の入ったコップを持った。
「じゃ、乾杯しよっか。」
「うんっ」「おうっ」
「それじゃあ、夏海ちゃんと爽太くんの誕生日を祝いまして……」
陽一さんが代表してビールの入ったコップを掲げる。
「乾杯っ!!」