カワイイ系〝彼氏〟
「先輩、帰りましょ」
「あ…うん……」
渚に連れて行かれるまま、
あたしは翔ちゃんから離れていった。
――――♪
しばらく歩いていると
不意に繋がれた手を離された。
……寂しい。
「渚っ」
「…何ですか?」
やっぱり今日の渚、
何か冷たいよ…………
でも、さっき
あたしを守ってくれたからね?
お礼を言いたいんだよ。
「ありがとっ!
さっきの渚、すごくかっこよかった///」
笑顔であたしは渚に言った。