カワイイ系〝彼氏〟




「……“いとこ”?」


あたしに近づいて再び尋ねてくる渚。
ただ、
あたしはコクンと頷いた。


その瞬間、
渚が大きな溜め息をついた。



「なんだよー。
昼休みあんな事してるし
あの先輩に宣戦布告されるし……てっきり浮気かと…………」


「~……?」



1人ぶつぶつ呟く渚の言っている事が分からず、あたしは首を傾げた。



すると渚に
また、あの可愛らしい笑顔が
戻った。



「だよね。
実穂先輩が浮気なんて
する訳ないし。
てゆーか
俺のモノだしねっ♪」



ニコッと笑う渚は
本当に女の子より可愛かった。





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