いぢわる兄は同級生
「‥‥‥‥‥ッ」
目が覚めると、まるで悪夢でも見ていたかのようにあたしは冷や汗をかいていた。
そうだ‥‥‥あたし、保健室で寝てたんだっけ。
ベッドを囲む黄色いカーテンを見て、そう思う。
‥‥‥どれくらい寝てたのかな。
カーテンを開けようとベッドから起き上がると、一瞬頭がズキッと痛む。
だけど、寝る前のあのボーッとする感じはなくなっていた。
「‥‥‥あり?先生‥‥?」
すっかり乱れてしまった制服を直しながらもカーテンを開けると、そこにはさっきまでいた矢野先生の姿がない。