いぢわる兄は同級生
水樹が別れを告げてから、10分くらい経ったけど。
まだ誰も言葉を発せずにいた。
結衣ちゃんは、しばらくして泣き止んだものの無言のままだ。
とても静かな空気。
頑張れば、あたしがこの沈黙をやぶることができたかもしれない。
それでも、きっと今は何も言っちゃいけない気がする。
これは、結衣ちゃんと水樹の問題だから。
「‥‥‥あたし、戻る」
しばらくして、ようやく口を開いた結衣ちゃんは、そうつげてから静かに保健室を出ていってしまった。
結局‥‥‥答えは出さないまま。