自己中彼氏
私は早めに学校を出て、
春人の学校へ向かった。






≪尾行≫



その2文字が私の頭を
よぎった。






しちゃいけないことだって
わかってる。




でも、不安で不安で仕方ないの。





苦しいの。



だから、今回だけは……。







少し早く春人の学校に着き
木の陰に隠れる。






やがて、下校のチャイムが鳴り響く。




この音がいつもより心に
振動を靡かせる。






男や女がぞろぞろ出てくるなか
目的の人物が現れた。




村澤君と門を出て、
門のところで春人一人になった。




村澤君と同じ方向じゃないの?




そんな言葉も届かず
春人は駅の方へと進んでいった。




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